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なぜ今、自殺対策?

自殺の現状

わが国の現状

日本の自殺者は、平成10年に急増して以来、年間約3万人にものぼる状況が続いています。
この数は、交通事故死亡者の約6倍にも値する欧米の先進諸国と比較しても非常に高い水準にあります。

自殺者数と交通事故死者数の比較(全国)

警察庁資料より北九州市作成

北九州市の現状

北九州市における自殺者数は、平成10年以降、年間200人を超える状況が続いています。
毎月約20人の方が自殺で亡くなられていることになり、全国的にみても決して少ないものではありません。

北九州市の自殺者数(男女別)・自殺死亡率の推移(平成9年~24年)

厚生労働省資料(人口動態統計)より北九州市作成

わが国の特徴と最近の傾向

日本では、中高年男性の自殺死亡率(人口10万人あたりの自殺者数)が高く、40歳代から60歳代の男性で自殺者全体の約4割近くを占めています。

また近年では、20歳代・30歳代で自殺死亡率が高まる傾向にあります。日本における若い世代の自殺は国際的にみても深刻と言えます。
これらの状況は、北九州においても同様です。

北九州市の年齢別自殺者数(平成24年)

警察庁資料より北九州市作成

自殺対策の基本的な考え方

わが国における自殺の現状を踏まえ、平成18年に施行された自殺対策基本法のもと、国及び地方自治体、関係団体、民間団体等が連携を図りながら、一人ひとりがかけがえのない個人として尊重され「誰も自殺に追い込まれることのない社会」の実現を目指して、国を挙げて自殺対策に取り組んでいます。
自殺は、個人の自由な意思や選択の結果と思われがちですが、実際には、倒産・失業・借金などの経済・生活問題のほか、こころの病気を含む健康上の悩み、介護などの家庭問題など、さまざまな要因が複雑に関係しています。自殺は個人の問題ではなく、社会全体で考え、取り組んでいかなければならない大きな問題なのです。

知ってほしい「3つの基本認識」

自殺対策基本法に基づく自殺対策の基本指針である「自殺総合対策大綱」では、我が国の自殺をめぐる現状を整理するとともに、次の3つの基本的な認識が示されています。自殺対策を推進するうえで、まずは、自殺について正しく理解することが重要です。

1 自殺は「追い込まれた末の死」

自殺は、個人の自由な意思や選択の結果と思われがちですが、実際には、健康上の悩みをはじめ、倒産・失業・借金などの経済・生活問題、家庭問題等、さまざまな要因が複雑に絡みあった結果、心理的に追い込まれた末の死と言えます。
また、自殺者の多くは、自殺の直前にうつ病などの精神疾患を発症していると言われます。

2 防ぐことができる自殺がある

うつ病などの精神疾患への適切な治療により、自殺は防ぐことができます。また、そのためには、制度・慣行の見直しや相談・支援体制の整備などの社会的な取り組みも必要です。

3 自殺を考えている人は悩みを抱え込みながらもサインを発している

自殺を図った人が、精神科医などの専門家に相談している例は少ないと言われています。家族や職場の同僚など、身近な人はそのサインに気づくことも多く、この気づきを自殺予防につなげていくことが課題です。

自殺予防のために私たちができること

どの年代でも、大きなストレスが迫ってくることがあります。それらがきっかけとなり絡みあったとき、不眠、うつ、飲酒問題などが「解決しない悩みのサイン」としてあらわれることがあります。特に、周囲の人がそのサインに気づいたら、ひとりで抱え込まず、医療機関や専門機関へ相談するようすすめることが大切です。

サインへの気づき

心の悩みを抱えている人が発する周りへのサインとして、次のようなことに気をつけてください。

ちゃんと眠れてますか?

不眠は、大きなストレスのあらわれです。疲れているのに2週間以上続く場合は、うつ病の可能性があります。不眠はがまんせず、医師や保健師等の専門家・医療機関に相談しましょう。

うつの症状はありませんか?

こころとからだにあらわれる「うつの症状」に注意しましょう。2週間以上続く場合は、うつのサインです。

うつのサイン
こころの症状 からだの症状
  • 悲しい、憂うつな気分、沈んだ気分
  • やる気がない
  • 何事にも興味がわかず、楽しめない
  • 忘れっぽい、集中できない
  • 自分には生きる価値がないと感じる
  • 眠れない
  • 朝早く目が覚める
  • 食欲がなく、体重が減る
  • 疲れやすい、からだがだるい
  • 頭痛、肩こり
飲酒量が増えていませんか?

眠れないからといって、お酒を飲むのは逆効果です。飲酒は深い眠りの妨げになります。また、飲酒は、判断力低下や衝動的な行動をひきおこし、自殺の危険を高めます。
なお、飲酒に関する問題は、特に中高年男性に多くみられます。

あなたにも出来る自殺予防のための行動

自殺を予防するために、まずは大切な人の悩みに気づくことが大切です。周囲の方の悩みに気づいたとき、また、自殺を考えているのではないかと思い当たるとき、次のことを心がけてください。

気づき ~家族や仲間の変化に気づいて、声をかける
  • 発言や行動の変化や体調の変化など、家族や仲間の変化に敏感になり、心の悩みや様々な問題を抱えている人が発する周りへのサインになるべく早く気づきましょう。
  • 変化に気づいたら、「眠れてますか?」など、自分に出来る声かけをしていきましょう。
傾聴 ~本人の気持ちを尊重し、耳を傾ける
  • 悩みを話してくれたら、時間をかけて、できる限り傾聴しましょう。
  • 話題をそらしたり、訴えや気持ちを否定したり、表面的な励ましをしたりすることは逆効果です。本人の気持ちを尊重し、共感した上で、相手を大切に思う自分の気持ちを伝えましょう。
つなぎ ~早めに専門家に相談するよう促す
  • 心の病気や社会・経済的な問題等を抱えているようであれば、公的相談機関、医療機関等の専門家への相談につなげましょう。
  • 相談を受けた側も、一人では抱え込まず、プライバシーに配慮した上で、本人の置かれている状況や気持ちを理解してくれる家族、友人、上司といったキーパーソンの協力を求め、連携をとりましょう。
見守り ~温かく寄り添いながら、じっくりと見守る
  • 体や心の健康状態について自然な雰囲気で声をかけて、あせらずに優しく寄り添いながら見守りましょう。
  • 必要に応じ、キーパーソンと連携をとり、専門家に情報を提供しましょう。

ひとりで抱え込まず、相談を

大きなストレスや悩みを抱え、自殺に傾いている人ほど、「こんなこと誰にも言えない」「相談してもどうにもならない」とひとりで抱え込みがちです。どんなに複雑に絡み合った問題でも、専門家や相談窓口に相談することで、解決の糸口が見つかることがあります。まずは、相談してみることが重要です。周囲の人が抱えている悩みやサインに気づいたり相談を受けたりした場合、決してひとりで抱え込まず、専門家などへの相談をすすめ、必要に応じて相談窓口等へつないでください。

ひとりで悩んでいる方へ

「こんなこと誰にも言えない・・・」「相談してもどうにもならない・・・」とひとりで抱え込んでいませんか? 北九州市内にお住まいの方が利用できるさまざまな相談窓口に関する情報を掲載しています。
もしかしたらお役に立てる窓口があるかもしれません。まず、ひとりで悩まず、相談してみてはどうでしょうか。
このサイトが、そのためのお役に立てればうれしいです。

支援者の方へ・家族など周囲の方へ

北九州市内にお住まいの方が利用できるさまざまな相談窓口に関する情報を掲載しています。日頃の相談・支援に役立ていただくとともに、悩んでいるご本人にぜひこのサイトの情報をお知らせください。
また、こころの病気について、どう対応すればよいのか困ったときなどのヒントになれば幸いです。北九州市が実施する研修等の情報も掲載していますので、あわせてご活用ください。